経過報告

【完了報告】 公正な審理と公正な判決を求める要請のための署名 (2020年3月、機密文書スキャン・盗撮、セキュリティエリア侵入のスパイ疑惑の懲戒解雇事件)

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活動完了のご報告
2025/02/22
【完了報告】 公正な審理と公正な判決を求める要請のための署名 (2020年3月、機密文書スキャン・盗撮、セキュリティエリア侵入のスパイ疑惑の懲戒解雇事件)

【完了報告】公正な審理と公正な判決を求める要請のための署名 (2020年3月、機密文書スキャン・盗撮、セキュリティエリア侵入のスパイ疑惑の懲戒解雇事件)

皆様、ご署名をいただき、ありがとうございました。御報告が遅くなり、申し訳ありません。
みなさまにご署名をいただき、本当にもっと良いご報告が出来ればよかったのですが、
正直に状況を報告させていただきますと、
2024年11月に、控訴審の期日が儲けられ、Yさんが、裁判官に、皆様の署名を提出したいと申し出たところ、非常に残念なことに、裁判官は、署名受領に否定的な様子だったということでした。

Yさんの弁護士が、他でも受け取ってもらっていると口添えをして、やっと気の進まない様子で受け取りましたが、どうも鼻で笑われたような印象受けたということでした。

Yさんは、「この裁判官は、京都大学を勝たせることを決めていて、こちらの控訴の書類を全く見る気がない」と感じたと言います。

そして、先日、控訴の判決が出ました。
結果は「控訴棄却」でした。つまり、懲戒解雇はそのまま有効ということです。
Yさんの懸念は的中しました。判決書も、第一審判決書をなぞるような内容であり、まったくYさんの控訴理由書や提出した証拠を見ていないようでした。

せっかくみなさんに署名をいただいたのに、本当にこのような結果になってしまい、申し訳ない限りです。

Yさんは今回、控訴審では、機密文書スキャンをしたという時間に、山下教授の個人経理金隠匿の通帳のスキャンをしていたという証拠を提出しましたが、
無視をされ、上司の教授が帰宅後の夜中に、誰の立ち合いもなしに勝手にYさんの個人のハードディスクに進入して見つけたという機密文書のスキャンの証拠を第一審の判決通り、採用しました。
そもそも、この機密文書というのも、単純に助教の論文捏造調査が始まったというだけの書類なので、機密文書でも何でもなく、Yさんがすでに知っていたという証拠書類が信用できないとしても、そのことは、6月に、山中教授が幹部を引き連れて査察のように助教が使っていた機械を抑えていったのですから、余程鈍感でない限り、見ていればわかるとおもいますし、3枚目のスケジュールも機密事項だったと主張されていますが、京都大学自身がWEBサイトで、通報のあった場合のスケジュールを公表しているので、機密情報でもなんでもありません。

メールを見たという証拠も、機密文書と同様、動画には一切何も映っていないし、京都大学も、「証拠がないといって事実をねじまげていいということではない」と証拠がないことを認めていたり、メールを見たと言われている時間の動画では、モニターにはコアラの壁紙が映っていて、メールを見ていない証拠となっているはずですし、証拠書類にはGmailの赤いアイコンなど映っていないのに、京都大学の主張通り、赤いアイコンがあるとし、Yさんの上司の教授が後に自分で開けているメールが、いつの間にか、Yさんが開けたところの動画のキャプチャであるというような扱いになっていました。
証拠動画を削除しなかったということも懲戒解雇原因となっていますが、そもそもYさんの上司の教授が個人ハードディスクに進入している動画なので、労働者にとっては大切な証拠動画で、懲戒処分にすると脅かされて削除を強制されるのはパワハラだと思います。しかし、それでも一定期間後に自動的に削除されるごみ箱に入れたのですが、それだけでは完全削除したとは言えないという判断です。
パワハラも、技術員の方とのメールのやり取りを証拠として出しましたが、一方的に「信用できない」とされました。しかしながら、これが信用できないとしても、Yの上司の教授は尋問のなかで「放して終わり」「長くても5秒ぐらい」というような、明らかに腕を掴んでいる様子を証言しているというのに、それも無視でした。
完全に「京大の勝で。」という指示で、証拠など一切みることもなく、第一審判決をそのままなぞった判決でした。

ここまで司法が機能していないとは、驚きです。

以前に、京都大学の非常勤職員に「夫に食べさせてもらっている女の補助的業務は無期権利などない」と、判決した裁判官と同様、非常勤職員の職しか得られなかった負け組が、無期雇用の権利を振り回すこと自体許しがたいのでしょう。
https://www.kyoto-up.org/archives/1285
https://www.minpokyo.org/incident/2011/04/530/

子供まで巻き込んでのスパイ扱い、犯罪を捏造して辞職に追いこもうとするこの手法は、幾度となく繰り返され、職を奪われ、絶望した死人もおそらくでていることでしょう。
控訴審に対する不服としては、上告という手段がありますが、上告は、憲法違反など、限定されたことに対する不服申し立てであって、事実認定については控訴審で審議は終わりということです。
つまり、Yさんは、機密文書スキャンし、メールを見たということは確定されてしまっているということです。

しかも、上告は行っても、ほとんど受理されることはないそうです。ましてや、覆る可能性は1%にも満たないというデータもあります。

それでも、Yさんは、いろいろ考えた末、上告することに決めました。
そもそも、裁判を始めた理由は、自分の為ということもありますが、「クビにしたい人間の犯罪を捏造し、退職勧奨し、応じなければ懲戒解雇にする。さらに訴えられたりしないように、犯罪をしたかのように公表し、SNSで叩かせる。」
そんな手法が、多くの人を追いこみ、おそらく死人もでていると推察され、そのような手法をまかり通さないようにするためだったからです。

上告が通らなくても、今後の戦う人達のために、Yさんは一つの死骸となり、その死骸を土台にして、次の人が戦い、いつか誰かが勝利をつかむための死骸になるだけであっても、声を上げようと決めました。そうでなければ、司法は変わりません。

私たちの日本の司法制度はこのままであってはいけないと考えます。
袴田さんの冤罪が認められたのは記憶に新しいですが、これは、50年前だから起こったことではありません。
今まさに、刑事でも、民事でも、裁判官の都合や権力者への迎合で、冤罪はつくられ、不公平な裁判は蔓延しています。

今回、あらたな署名サイトを立ち上げました。
是非、正当な司法制度の改革のために、みなさんの署名をお願いいたします。
上告審はそもそも、門前払いで、受理さえしてもらえないことがほとんどです。みなさんの署名をいただいても、不受理であれば、提出すらできない可能性があり、本当に申し訳ない限りです。
しかしながら、それでも、Yさんの5年に渡る戦いに賛同いただけるのであれば、この署名活動を知り、同じような目に合う人が、立ち上がり、戦える気力を与えるだけでも、価値があるとYさんは考えています。
是非、こちらにも署名いただけると幸いです。
https://voice.charity/events/4759
宜しくお願い申し上げます。


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