経過報告(3)

2026/06/01
経過報告(3)

本年(2026年)5月29日に行われた、日本共産党 :小池晃 書記局長、 社民党:福島みずほ党首、 「沖縄の風」:高良(たから)さちか 幹事長の三者による共同記者会見の様子(動画及び文字起こし)。

上記三つの党・会派で関口昌一参議院議長に申し入れしようとするも、都合がつかないという口実で関口議長(参院埼玉県選挙区)より拒否されたために開かれたもの。

 

 

以下、代表しての小池氏の発言:

「…皇位継承の問題での〝全体会議〟が行われまして、そこで、色んな意見の違いはあっても、こういう進め方はいかがなものかと、やっぱり余りにも乱暴なやり方ではないかというような主張をしてた、そういう党・会派でね、このままでいいのかということで議長にね、申し入れをしようではないかという相談をしてたんです。実は今日、参議院の本会議が終わったところで、申し入れようということで、要請をしていたんですが、議長サイドの方から都合がつかないという話がありまして、別の日にしてはどうかというふうに言ったら、それでも都合がつかないということがありまして、そういうことであれば、記者会見で私たちの考えてることをお話しする必要があるんではないかということで、今日こういう場を持たせて頂きました。…(420秒より)まあ、敢て付け加えれば、男系維持ということを進めれば、これはあの、女性配偶者は男子を産むことを常にこう求められるというプレッシャーにさらされると、そういうことでいんだろうか?ということも私は、あの、思っております。いずれにしても、あの、衆議院の議長がこの会議でも、特別国会中にですね、成立まで漕ぎ付けるんだと言って、突き進んでいるというやり方、これは立法府の総意だと言って押し付けることは許されないし、国民の総意ということで言えば、女性天皇・女系天皇を認めようというのが、どんな世論調査でも多数だと思いますので、まあ、そうした国民の本当の総意に基づく議論をする。そういう徹底的な議論、もう一回最初からやり直すということが必要ではないかと思っています。私からは以上です。」

 

(社民党・福島みずほ党首):

「…(525秒より)スピードが非常に速まってですね、原案が出るという風にも言われている中で、やはりそれは拙速であり、少なくとも国民の総意、あるいは、国会の総意に反するんじゃないか?ということで、今回、こういう申し入れをしよう、そして、まあ、それが残念ながらダメだったわけですが、記者会見という形を取りました。…(7分30秒より)大問題なのは、女性天皇について一切議論をしない点と、二つ目は養子縁組。旧宮家から養子縁組を(=ママ。「で」か?)男子を取るということです。皇位継承や様々なものは、恣意的なものを廃止(=ママ。「排除」か?)して、もう本当に形式的に理解が出来るっていうものにすべきですが、養子縁組は人為的なものが必ず入りますから、誰を、どういう基準で、どこから、民間人から皇族にするのかっていうのが、もうホントにわかりません。これは御存じ、今、皇室典範で養子縁組は禁止をされております。それは、間違いなく恣意的になる可能性があることと、経済的理由と、二つの理由から、養子縁組は明確に戦後廃止されました。(=この部分、福島議員の間違い。明治22年〔1889年〕制定の旧皇室典範でも、皇族が養子を迎えることは一貫して禁じられていた。君臣の別は奈良時代後期〔769年〕の、いわゆる〝道鏡事件〟において和気清麻呂が宇佐大神から受けたという託宣

わが国は開闢以来、君臣(の分)定まれり。…天つ日嗣(天皇)は必ず皇緒(天皇の血統に属する皇族)を立てよ」

(『続日本紀』:京都産業大学名誉教授・所功、「『男系』『女系』の誤用解消から出直そう」より。令和8年〔2026年〕417日朝)にまで遡る。所氏の注釈ではまだわかりにくいので、竹田恒泰氏の『検定合格 市販版 国史教科書 第7版 中学校社会科用』、令和8325日、第17刷、95頁より引用すれば、

「我が国は始まって以来、天皇と臣下の区別は定まっていて、臣下が天皇になった例はない。皇位には皇統の人を立て、無道の人は排除せよ」

となる。(非常にわかりやすい。)

要するに、男系男子の養子案は、明治の旧皇室典範に立ち返るものですら全くなく、旧皇室典範でも禁じられていたことを、我が国開闢以来、初めて可能とするものであり、前例などないものなのである。これは一種の先人の知恵である。なぜこれが大昔から現在に至るまで禁じられていたのかという理由は、摂関政治を見るとわかる。時の権力者が自分の娘を天皇の后として入内させ、権勢を振るったのであるが、これが娘ではなく、男性の自分の子・孫を天皇家の養子に入れて天皇にしてしまえば、天皇の義父などというまどろっこしい話ではなく、天皇の父親・祖父に直接なれてしまうのであるから、もっと話は早く、もっとコスパよく権勢が振るえる、ということになる。)これはやっぱり理解を得られないだろうと。恣意的になるという可能性がありますから。養子縁組ですから、これは全く理解を得られないし、極めてこの恣意的な中で問題があると。なぜ、この養子縁組の制度を無理やり持って来るかといえば、それは女性天皇を認めないから、男子を連れて来るということで、それもホントにおかしいと思っております。とにかくもう制度的に無理が来ているんじゃないか。養子縁組っていうそういうものを持って来ることはおかしいという風に思っております。これが正に憲法が言うところの国民の総意に反しているのではないかということです。メディアの方はご存知の通り、色んな各種の世論調査で、女性天皇を認めたらどうかってありますし、養子縁組には反対の声が大きいです。この国民の総意にすら反して、そして国会の中でも他の意見があるのに、国会の総意として、これを強行していくのは、この事案についてもですね、相応しくないという風に思っております。…」

 

(沖縄の風・高良幹事長):

「(948秒より)…今回のこの〝全体会議〟において、やはりスケジュールありきで物事を進めようとしていることに対しても、非常に危機感を感じています。毎日毎日ですね、国民からは、女性天皇の議論をなぜしないんだ、女系天皇の議論を何でしないんだ、という声が、あのう、(=小池氏、福島氏の方を手で指し示しながら)恐らく皆さんのところにも届いているんではないか、という風に思いますが、『沖縄の風』にも届いています。象徴天皇制は、憲法の中に認められている、…本当は平等でなければいけない憲法であるし、本当は特権的身分を排した憲法であるけれども、象徴天皇制はその例外として憲法に入り込んでいる。その例外が認められるのはなぜか?というその根拠は、やはり国民の総意に基づく象徴天皇制であるというところに求められるべきだと思うんですね。国民が、じゃあ、この議論をホントに真に自分たちの議論として受け止めているか?と言えば、そうではないだろう。他の政党の中にはですね、もっと広く国民の声を聞くべきだ、という風に〝全体会議〟で発している、度々に発した政党もありました。だけれども、じゃあ、世論調査やパプリックコメントみたいなものをやったのか?そうではないと思います。…各種世論調査でもですね、女性天皇・女系天皇の議論をしっかりやるべきだ、正面からやるべきだ、認めていくべきだ、という声は非常に大きくなっています。その声をなぜ受け止めて真摯な議論をしないんだろうか?スタート時点から非常に大きな問題があると思います。選択肢を一つ排してですね、国民が求めている選択肢を排して、議論をしないというところからスタートしている点が、非常に大きな問題で、…そうであるにもかかわらず、安定的な制度を作っていきたいという…ことを、度々にやはりこの〝全体会議〟目指しているという風に言うわけですが、そもそも男系男子に限っていることによって、この制度は非常に不安定になっているし、先細っているということをですね、直視しなければいけないんだという風に思います。非常に不平等な議論がまかり通っていて、本来は憲法の原則に基づいて、いかにこの制度もですね、平等を確保していくのか?現代において国民が求めている平等性というものを、この制度にも入れ込んでいくのか?という議論はなされなければいけないと思います。安定的にしていこうと思う人であればあるほど、本当はしなければいけない議論だと思うんですが、それがなかなかなされていない。…かつて…議論もストップした、選択肢として排除されたはずの、養子縁組の制度がまた再び議論の俎上に急に上がって来る、と。そういったことに対しても、本当はそれでいいんだろうか?その方向性で議論を進めていいんだろうか?ということがしっかり議論されないといけないと思うんですが、意見を戦わせるような時間もないし、きちんとですね、国民の意見も聞かずにスタートして、そして、スケジュールを決めて終わろうとしているということが、非常に大きな問題だと思います。こんな風に議論を進めて行ってしまって、もし本当に数の力で可決をしたとしても、じゃあ、国民の総意として受け入れられるのか?という点においては、とても不安定にならざるを得ない。…ただ、今後ですね、議論がまとめの方向に向かってしまっているということですので、どれだけ国民の意見として、どれだけ国会の意見としてですね、しっかり受け止めてもらえるのか?ということに対して不安を抱いてますし、そういった声がですね、国民の不安の声というものが毎日届いているのに、それに目を向けることが出来てないような今の状況に対しても危機感を持っているところです。私からは以上です。」

 

(時事通信より質問)

「(1510秒より)…申し入れされて、拒否されたというご見解だと思いますけど、そこについてどういうお気持ちとか?」

 

(日本共産党・小池氏)

「まあ、お気持ちと言われても。何で拒否すんのかなあっていうのを思いますね。これはだって、立法府の総意をまとめるっていう風に建前であっても言ってるんだから、それはやっぱり異論を持ってる会派、で、しかも、こちらからは余りその中身というよりは、やり方、まあ、今、高良さんおっしゃったように、最初からね、二つのテーマって絞って、女性天皇・女系天皇っていう議論、全く最初っから入れずに、で、しかも特別国会で結論出しますって、こういうやり方はいかがなものかっていうことを、お伝えしようと思ってたんですけど、なぜそういう声も聞かないのかな?っていうのは大変疑問に思いますが、いかが?…。(=福島社民党代表へ)」

 

(福島みずほ社民党代表)

「はい、だからまあ、残念です。…〝全体会議〟をやる前に、別の政党と話を議長たちがしたという報道もあったり、今までありました。…というのは、『国民の総意』に反していると思いますが、〝全体会議〟の中で繰り返し『国会の総意』っていう言葉が使われるんですね。『国会の総意』っていうことであれば、やっぱり意見を、様々な意見を聞いて欲しいと思います。」

 

(沖縄の風・高良幹事長)

「…こちら側からは、今、そうやってこう、きちんと議論をしない中で、…議論を戦わせたり、修正して擦り合わせたりという場面ではなくて、結局、まあ主張をして、…もう案が出て来るという、意見を、総意と言いながら、しっかりと、こう、意見を汲み取っていったり、歩み寄っていったり、修正したりする場ではない。その時間もない、ということ対しても、非常にどういう議論の進め方なんだろうという疑問を持っています。だからこそ、拙速な議論ではなくて、もっときちんと国民の声も聞きながらですね、話を進めていかなければいけないという思いで、スケジュールありきではない、拙速な議論を避けるようにという申し入れをしたかったんですけど、ただ、その形式的な要求に対する受け止めっていうことも得られていないということは、とても残念なことだな、と思います。これでどう総意をまとめるんだろうか?というのは、あの、少し疑問に思うところでしょうか。」

 

NHKからの質問)

「…(1825秒より)拙速だとしているところは、議論が不十分なのか、それとも、女性天皇とか、抜本的な議論が行われていないところが問題なのか、どういうところが具体的に出来ていないから、取りまとめに入ろうとしてるのが問題なのかなと、ちょっとそこら辺、お話頂ければと思います。」

 

(共産党・小池氏)

「(1848秒より)最初からテーマは二つだと。論点は二つだと。要するに、女性皇族の結婚後の皇族の身分保持ってことと、それから、旧宮家の男系男子の養子縁組と、その二つがテーマですよ、と。で、それ両方とも男系男子ということを大前提にした議論なんですよ。だから、最初から女性天皇・女系天皇っていう議論の入る余地がないようなテーマ設定をして、で、結論を出しましょう、というやり方ですよね。これはやっぱり違うでしょう、と。やっぱり、あの世論調査は女性天皇・女系天皇、多くの方が認めているわけですから。そのことをやっぱりきちんと議論するのは当然でしょう、と。ということです。」

 

(社民・福島氏)

「(1931秒より)そうですね。同じで、テーマ設定が、あの、恣意的というか、初めから女性天皇は認めないっていう前提でスタートしてるんで、そこはおかしいということを何度も指摘したんですが、テーマ設定が変わることはありませんでした。そこが問題だと思います。」

 

(沖縄の風・高良氏)

「(1950秒より)私からも。象徴天皇制の安定的な運用ということが、恐らくこの〝全体会議〟の非常に大きな目的としてあると思うんですけど、そのためには、余りにもテーマを絞り過ぎている。…この〝全体会議〟の中で、まあ、もう議論は出揃ったんだ、意見は出揃ったんだ、というような、まあ、時の経過はあるのかも知れません。ただ、時が経過していたとしても、じゃあ、議論が煮詰まって行って、選択肢が十分に議論されたかといえば、そうではないと思うんですね。重要なテーマとなるはずの、女性天皇・女系天皇という問題をどうするか?っていうところは、まず脇に置かれてしまって、議論をしないというところからスタートしているということも大きな問題だと思っています。で、そうやって国民の声を十分に反映しないスタート地点であるにもかかわらず、まあ、二つの選択肢だけで何とか、異論が出ているけれどまとめようとする拙速さというのも問題だという風に思いますので、このスケジュール感っていうこともそうですが、スタート時点でも、また、大きな目的としての、この象徴天皇制の安定的な運用みたいなところを考えてもですね、きちんとした内容でこの〝全体会議〟が果たして進められているんだろうか?というところにも、私は大きな疑問をやはり持たざるを得ないな。それで、本当に国民に受け入れられる議論なんだろうか?というところが、とても引っ掛かりがあるところです。」

 

NHKの質問者)

「(2154秒より)その辺が議論されていないので、やはり拙速ではないかという…」

 

 (全員)

「そうですね。」

 

――以上―― 

   



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