経過報告

どうも市民審議会の片岡です。
昨日の投稿で、声高な ”無知の” 威圧者が生まれる背景について話しました。
その背景に、「バイオセキュリティ」と呼ばれるような、「健康でなければならない社会的要請」が生まれているわけです。
これは、健康診断がわかりやすい例で、体の不調がなくても血圧を測ったり、血液検査をしたり、レントゲンをとったりするわけです。
本来は、検査を受けるも受けないのも自由なのですが、会社や組織に所属していれば、義務になる場合もあります。
もし、義務でないにしても受けなければ、同僚や上司から、「なんで受けないの?」、「勿体無い、、、」などと言われることもあるでしょう。
そして、血圧が高ければ、医師の診断のもとで、塩分を控えるように指導をされて、降圧剤を飲まされることになったり、肝機能の数値が高ければ、お酒を控えましょう、とアドバイスがあります。
それが、あまりにも一般的になりすぎた結果、バイオセキュリティが生まれて、その壁がどんどん高くなっていくわけです。
血圧、血糖値、肝機能、コレステロール、などなど、その指標は様々で医療的処置も様々ですが、バイオセキュリティは、「健康であれ」という要請です。
この「健康であれ」という要請の裏には、2つの問題点が隠れています。
その1つが、人は必ず死ぬという事実。
もう1つは、「健康」の基準が恣意的に決められているという事実です。
先に、健康の基準の話からしていきますが、高血圧と診断される場合、医学会が決めた基準、行政が決めた基準などがあります。
この基準は、子どもと成人とで別れていますが、あとは一律同じです。
身長180cmで体重78kgの男性も、身長152cmで、体重45kgの女性も同じ基準なんですよね。
その基準が個人一人ひとりの健康に必ずしも資するとは限らない。
そんな可能性もあります。
血圧もそうですが、コレステロールの数値などもそうですね。
全員一緒くたにされて、その基準の外にいれば、「健康ではない」、「異常」の烙印を押されてしまう。
これが、日常的になりすぎてしまって、そのおかしさに氣がつかない、もしくは氣がついていても目を瞑っている人が多すぎる。
それが、バイオセキュリティが高まる要因です。
また、「健康であれ」という社会的要請に隠されたもう1つの問題点、「人は必ず死ぬ」について。
これが、バイオセキュリティと人間の暮らしにおいて、考えなければならない何よりも大きな事実です。
人は死ぬ過程で、体が弱っていくわけで、何かしらの症状が出てくる場合もあります。
なので、健康の基準から必ずどこかで外れてしまいます。
それに対して、いつまで介入するのか?どこまで介入するのか?、を医療者だけではなく広く世間一般で議論が必要になってきます。
それが、行われていないからこそ、医療現場で、スパゲッティ状態になってしまうわけです。
スパゲッティ状態・・・体が管に繋がれまくっている状態
その上で、絶対的に重要なのが、本人の意思の尊重でしょう。
最近は、お年寄りが死ぬ間際に関しては、救命処置をせず人工呼吸器をつけないという選択も増えてきています。
健康診断を受けるか受けないか、延命処置をするかしないか、これらは程度の差こそあれ、同じ線上にある意思決定になります。
もちろん、健康診断で病気が見つかり治療が上手くいくケースもあるでしょう。
その可能性も踏まえた上で、どこまで自分や家族、同朋の命に対して介入を許すのか、を一人ひとりが考えていかないといけません。
そして、「健康であれ」という社会的要請にただただ従い、奴隷となるか、自分の意思を尊重して自由に生きるかの決定的な分かれ目は、「自分の命よりも大切なこと」を持っているかどうか、になると思います。
人の命が、何ものにも代えられない大切なモノなのは自明ですが、それ以上に大切なものを持ち得ているか?
その判断、価値基準は、人それぞれで、誰かに強制されるべきではないでしょう。
僕らは、体験や学びを通じて自分自身の中で、その価値基準、価値観を醸成していく必要があると思います。
1月28日(土)、國部先生のオンライン講演会があります。考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです。
お申し込みも増えているので、お早めにどうぞ。
1月28日(土)ワクチンの境界 - 権力と倫理の力学 - 出版記念講演会
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