郡司真子
性自認を自称だけで認めてしまう問題は、発達特性と性に関する問題がまだ研究が進んでいない段階 でイデオロギーとして一般の人までも巻き込むことの加害性の大きさにあります。イギリス、スウェーデ ン、アメリカでは、発達特性と性自認の揺れに関する研究成果から、行きすぎた性自認至上主義を否定する 動きが活発化しています。日本では、発達特性ある人の思春期青年期の性の違和感や性自認の揺れ、逆境環境、子ども期の性暴力被害からの性自認の揺らぎについての研究がまだ進んでいない中、性自認の自称だけに頼る性別の決定は、あまりにも不安定で危険です。