品川区民(中学生の父)B
品川区の皆様へ
この度、給食における野菜の全オーガニック化について、懸念の声が上がっていることを受け、私も品川区民の一人の保護者(中学生の父)として、意見を述べさせていただきます。
オーガニック野菜は、その理念や安全性において素晴らしい側面を持っています。しかし、給食という場で全てをオーガニックにすることは、本当に子どもたちの喜びや成長に繋がるのでしょうか。例えば、品数を増やしたり、子どもたちがワクワクするような献立を取り入れるなど、他にできることがあるのではないでしょうか。
給食費の無償化は大変ありがたい施策ですが、同時に、区民全体の税負担が増えることも事実です。限られた予算の中で、本当に子どもたちのために何が最適なのか、冷静な議論が必要だと感じています。
また、オーガニック野菜の導入が、必ずしも地球環境に優しいとは限りません。遠方からの輸送による環境負荷や、収量の問題なども考慮する必要があります。オーガニック野菜を給食へ導入経緯の理由とされている地球環境に配慮の視点についても、収量が減ってしまう有機野菜を東京の品川区まで届ける際に、配送コストなどの環境負荷や効果は?根拠となるデータはありますでしょうか?むしろ有機野菜を生産している近接地域の学校給食として地産地消されるほうが地球環境的には良いのではないでしょうか。
給食野菜を全てオーガニックに導入するのであれば、品川区のような人口も多く都会ではなく、地産地消のできる栽培地の近くの学校で行う方が環境負荷も低いと考えられます。
以前、品川区の給食で、オリンピックの際に世界の料理を取り入れたメニューがあり、家族でもよく話題に上がりました。食育という観点からも、オーガニックに限定せず、様々な食材や食文化に触れる機会を設けることが、子どもたちの豊かな成長に繋がるのではないでしょうか。オーガニック事態を否定するわけではありませんが、年に数回、選択肢の一つとして取り入れるなど、柔軟な対応もできるかと思います。
近年、食に関する情報が溢れていますが、科学的根拠に基づかない情報も少なくありません。子どもたちの健康を守るためにも、情報の真偽を見極める力を養うことが大切だと感じています。
給食無償化の流れから野菜を慣行農法ではなくオーガニックに差し替える今回の決定は、今後の教育施策において、特定の思想が優先される前例となる可能性も懸念されます。子どもたちを対象とした政策には、科学的根拠に基づいた冷静な判断が不可欠です。私たちは、子どもたちの未来のために、安易な思想や疑似科学に惑わされず、常に情報の真偽を見極める力を養う必要があると考えます。
子どもたちの未来のために、行政には正しい知識をもって、より良い給食を提供できる判断と決断を求めます。