活動
甲突川の源・鹿児島・八重山の自然を守りたい。巨大風力発電施設の建設計画を中止することを求めます。
途中報告
署名の取りまとめ、それに伴う8か所への提出文書の作成、そして8月3日に事業者から回答を受けて以降、各関係所管への回答や追加確認、さらには回答期限の延長申し出への対応など……。
正直なところ、ここ数週間で頭の中に入ってきた情報量がものすごいことになっています(笑)。更にお盆まで。。。
ただ、こうして一つひとつ関係機関からの回答を確認していくことで、これまで見えていなかった問題も、少しずつ明らかになってきました。
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今回添付した画像は、事業者が評価書を提出する前の説明会の際に示した回答の一つです。
ここでは、希少動植物について、
「今後の調査の中で、配慮が必要な種が確認された場合には、専門家の意見を参考にして、風車配置計画を含めて検討する」
と説明しています。
また、
「生態系や自然への影響はゼロということはない」
ことを事業者自身も認めた上で、伐採範囲などを必要最小限に抑え、影響を可能な限り小さくして事業を進める、としています。
ところが、今回、評価書が確定した後に実際に希少種が発見されました。
そこで、関係機関に対して、その後の事業者の対応状況を確認してきました。
その中で、現時点で森林管理署から確認できた重要な事実があります。
評価書確定後に発見された希少種について、事業者と森林管理署との間で、その存在や今後の対応について協議・説明が行われた事実は確認できませんでした。
一方で、事業者は4月に申請し承諾を受けた入林に関する手続に基づき、国有林内に測量に入っていたことは確認できました。
つまり、今回の希少種発見という、評価書確定後に生じた新たな環境情報について、少なくとも森林管理署との間では、その後の対応を協議することなく、既に認められていた測量を進めていた、ということになります。
もちろん、評価書が確定した後に新たな希少種が発見された場合、それをどのような手続で扱うのかについては、現行制度上、非常に難しい問題があります。
だからこそ、ここで問われるのは、単に「法律上、事業を止められるのか」という一点だけではないと思っています。
むしろ重要なのは、制度に明確な規定がない場合に、事業者自身がどのように環境への責任を果たすのかということです。
事業者はこれまで、ESG、SDGs、生物多様性保全、自然環境への影響を可能な限り小さくすることなどを掲げてきました。
そして今回添付した回答でも、自ら、
「配慮が必要な種が確認された場合には、専門家の意見を参考にして、風車配置計画を含めて検討する」
と説明しています。
であるならば、実際に希少種が発見された今こそ、その約束が試される場面ではないでしょうか。
「法律で義務付けられていないから対応しない」のか。
それとも、法律の最低限の基準を超えて、自ら掲げてきた環境保全の理念に基づいて対応するのか。
ここには、事業者の姿勢そのものが表れると思います。
今回の一連の確認を通じて私たちが強く感じているのは、八重山の自然環境そのものの問題だけではありません。
この事業者に、本当にこの場所で再生可能エネルギー事業を担うだけの環境面での責任感とガバナンスがあるのか。
という問題です。
環境に配慮し、生物多様性を守りながら進めるはずの再生可能エネルギー事業であるならば、想定外の希少種が発見されたときこそ、その理念を実際の行動で示すべきです。
ところが、現時点で確認できている対応を見る限り、少なくとも私たちには、事業者が掲げているESG・SDGs・生物多様性保全への取り組みが、実際の事業現場において十分に機能しているのか、大きな疑問を持たざるを得ません。
これは、単に「風力発電に賛成か反対か」という話ではありません。
八重山という貴重な自然環境を改変してまで事業を行うのであれば、それに見合った環境への責任を果たせる事業者なのか。
私たちは、そこを改めて問いたいと思っています。
今回の署名は、単に風車を建てないでほしいという声を集めるためだけのものではありません。
甲突川の源流域でもある八重山の自然環境を守るために、そして、これからの再生可能エネルギー事業が本当に地域と自然環境に責任を持ったものであるために、
「この事業者に、この場所で事業を進める資格と責任があるのか」
というところまで、私たちはしっかりと検証していきたいと思います。
まだ確認すべきことはたくさんあります。
署名活動も、関係機関への働きかけも、ここからが重要な局面です。
引き続き、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
日本はこれまで、声を上げなかったことで、多くの大切なものを失ってきました。
暮らしの安心、豊かな自然、受け継がれてきた文化。失ってからでは、取り戻せないものがあります。
私たち一人ひとりに大きな権力はありません。けれど、誰にでも社会を動かせる力があります。それが「声」です。
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