経過報告
2024年12月12日 有毒物質(鉛、ヒ素)の流出が続く、山口県岩国市美和町メガソーラー視察(令和6年10月8日)
2024/12/14
2024年12月12日 有毒物質(鉛、ヒ素)の流出が続く、山口県岩国市美和町メガソーラー視察(令和6年10月8日)
活動報告に掲載した岩国市美和町メガソーラーを令和6年10月7、8日に視察に行って来ました。
美和町は岩国市(海上自衛隊岩国基地、米海兵隊岩国航空基地がある)の東部の山間地にあり、東部は広島県に接し、下流は錦帯橋で有名な錦川です。
美和町メガソーラーはバブル時代にゴルフ場開発用地だった所で110ha(33.2万坪―ゴルフ場1個分)に太陽光パネル30万枚を設置し出力は75MWです。山口県は、2019年8月に森林開発許可を出し、11月から伐採工事が始まりましたが、2020年2月に河川の濁り、泡が発生、沢水の減水などがあり、4ヶ月後の2020年4月24日の水質検査で有毒物質(鉛、ヒ素)が検出されました。5月に土石流が発生し、6月に沢の山女魚、イワナも死んでしまいました。 2021年9月に稲穂、根からもヒ素を検出し、現在も、鉛、ヒ素が流出しています。
美和町メガソーラーの排水は下畑川、生見川に流れ生見川ダムを経て錦川に注ぎ、岩国市の上水道に入ります。
2021年9月に上海電力日本が発電事業を取得し、2024年6月建設工事が完成、売電を開始しています。美和町メガソーラーの特徴は、森林伐採から半年後に有毒物質の鉛、ヒ素が検出されたことです。住民側、発電事業者側双方の水質検査で有毒物質が検出されています。外部から相当量の産業廃棄物が持ち込まれ、沢の埋立に使用されて産業廃棄物処分場の隠れ蓑にされたと思われます。メガソーラーの建設の埋立てに使用される土砂は県内産に限り、出荷場所毎に、元請ゼネコン、出荷元の証明書、とどこに、どれくらい(㎥)埋めたかの現場写真添付などの厳格な条例の制定が不可避と思います。