鮎川万友
今回の護岸工事で危機に晒されているのは嘉徳の自然だけではありません。
縄文時代からの連続性を持つ嘉徳集落と先祖が眠るお墓、文化の総体が危機に瀕しているのです。
海洋工学の専門家の調査で分かっているように、護岸を設置することにより、かえって砂浜が侵食を受けてしまうのだから、逆に集落は危険に晒されてしまうのです。
嘉徳集落の住民であり、建設会社に勤めておられる護岸工事に賛成する方が、台風のたびに墓が流されないように骨壷を移動させると聞きました。
その想いがあるならば、なおのこと護岸設置を白紙にしていただかないと浜は護岸の為に砂が減少し地盤沈下し、津波の際はコンクリートの塊が集落を襲うような惨事も想定出来るわけです。
集落をあげて反対しないといけないような危機であると、自分は捉えております。
集落を守る為に、どうか護岸を作らないようお願い致します。