Watanabe Masaya
世の片隅で細々と在宅医をしているものです。こんなコロナが騒がしい世の中の片隅では、末期癌や老衰などで自宅で静かに最期を迎えている人が自分の周りにはいます。過剰医療の末、病院で病魔に戦い敗れ虚しく亡くなっていくような方が高度経済成長以降の日本では急激に増えました。戦後8割が自宅看取り、2割が病院死だったのが逆転しました。看取りが生活から切り離され病院が墓場へと変わってしまいました。
しかし、コロナでこの流れが少しずつ変わりつつあります。
コロナ下で病院では面会制限が厳しく、院内孤独死のような状況が増えました。このため、老衰や末期癌などで在宅看取りを選択する方が最近増えています。ゆったりとした生活の流れの中で家族や友人達に囲まれ、調和に満ちた最期を迎えることのできる人たちが増えています。この古き良き日本文化をとり戻す仕事に自身はとてもやり甲斐を感じております。
コロナへの認識や対応に関してこそ問題がありますが、コロナによってあらゆる側面から日本人の和合の精神が目覚め初めていると感じています。we riseが巻き起こすムーブメント。こういった活動こそが日本のそして日本から世界へ新時代を切り開いていく礎になるのだと思います。それぞれ役割は違えど、同じ志を持ったものたちが共に歩んで行けたらと思います。