「智頭町・土師駅前にメガソーラー!?」
町と自然、生きものと人の暮らしの調和を守るため、
再エネ計画の見直しを求めたい!!
「智頭町・土師駅前にメガソーラー!?」 町と自然、生きものと人の暮らしの調和を守るため、 再エネ計画の見直しを求めたい!!
- 提出先:株式会社日本海リッチランド/グッドヒル株式会社 代表取締役 吉岡秀樹様 、 智頭町長 宛
活動詳細
■ はじめに(活動の目的や概要)
私たちは、鳥取県智頭町の住民有志からなる、「智頭町の暮らしと風景を大切に想う人たち」の集まりです。
智頭町の土師川流域で進められる太陽光発電事業計画をきっかけに、住民の立場から地域の将来を考えていこうという思いから生まれました。
土師川の流れ込む千代川流域(その先には鳥取市があります)の暮らしの安全にもかかわる、この計画の今後について、住民の立場から計画の見直しを求めるとともに、住民、行政、企業の3者からなる話し合いの場を希望しています。
ソーラーパネル1,760枚が並ぶ予定の土地は、もともと町の中学校だった土地で、多くの住民にもなじみのある場所です。その後、町から企業(グッドヒル株式会社)に売却され、関連の工場が操業してきました。工場の閉鎖から長らく時間が過ぎ、どのような土地活用がなされるのか、注目されてきた場所でした。
私たちは、これまでと変わらず、川に親しめる憩いの場として、子どもたちに残せる自然にふれあえる場所として、何よりも暮らしの場として、この風景に関わっていきたいと思っています。町の文化や景観を活かした土地の使い方など、景観条例に定められた「地域の実情」に即した環境を守っていきたい。そのための話し合いの場を実現したいのです。
■ 活動立ち上げの背景・理由
立ち上げのきっかけは、鳥取県智頭町の土師地区に突如やってきた太陽光発電事業計画でした。
2025年10月1日、株式会社日本海リッチランドによる、旧グッドヒル工場跡地に、太陽光発電事業計画の住民説明会が開催されるも、説明はそこそこに、数日内には工事に着工するといった内容で、説明会の前日・当日に、この情報を知ることになった多くの住民にとっては寝耳に水、青天の霹靂とでもいうべき事態でした。
住民説明会では、住民から直接、多くの戸惑いや反対意見が表明されました。地元は計画に同意していない、というメッセージが伝わったこともあり、計画は延期されましたが、現在、年明け1月からの工事再開が示唆されています。
しかしながら、このとき住民が問題提起した課題は、一切解決していません。有害物質を含む太陽光パネルそのものの安全性への疑念をはじめ、ハザードマップでも災害(洪水・土砂崩れ)リスクの高い場所に、そうしたパネルを1,760枚も並べることへの不安、ひいては、町全体で大切にしている文化的景観をはじめ、水系・農地への影響もはかり知れません。太陽光パネルの廃棄も含めた計画上の責任の不透明さなど、なし崩し的に計画を進めたがる企業への不安や懸念の声が多く寄せられました。
住民の懸念の声をまとめて、会として提起していることは以下の4つです。
- 立地と暮らしへの影響 計画地は住宅地に隣接しており、すぐそばに畑や民家があります。この場所で生業を立てている人たちもいます。窓を開けると目の前が建設予定地というお家もあり、生活の景色が一変し、稼働音やパネルの反射による眩しさなど、太陽光パネルが与える生活への悪影響、不安は拭えません。
- 災害リスク
過去に水害もあった建設予定地は、ハザードマップでも土砂災害・水害の警戒区域です。パネルの高さは、災害予想浸水値よりも低く、設置後の集中豪雨による土砂流出やパネル破損などによる有害物質流出の土壌・河川・生態系への汚染影響が懸念されます。それは建設予定地の土師川流域だけでなく、土師川が流れ込む千代川を介して、鳥取市内にも影響を及ぼしかねません。
- 環境と生きもの 隣接する土師川流域は、カジカガエルやホタルが生息し、オオサンショウウオの生息も確認されています。この場所に住んでいるのは人間だけではありません。この土地の自然が育んだ、生きものたちの命や暮らしも守りたいのです。
- 景観と町の将来 「林業の町・智頭」が、守ってきた山々の景観は、町の文化財であり観光資源でもあります。1,760枚の太陽光パネル群が景観を変えることで、町全体の魅力損失、これまで町をあげて推進してきた文化的景観への影響が懸念されます。
これらの住民の疑問点や不明点について、説明会や質問書を通じた企業側の回答は、問題ないと考えていますといった趣旨のものにとどまり、いざ、パネルを目の前にすることになる私たちが納得するだけの十分な情報提供がなされたとは言い難いものでした。こうした企業側の姿勢や計画の進め方に、私たちは不信感を抱いています。
■ 社会(提出先)がかかえる問題点は何か?
・いわゆる「メガソーラー」建設問題は、私たちの地域に限らず、今や現政権が政策上の問題と位置づけるほどの国家的な課題となっています。太陽光発電事業についてリサーチすればするほど、私たちの地域で、この事業を予めストップさせるだけの規制が十分ではないことも明らかになってきました。
・企業側は、この度の事業が法令に違反せず行われていることと、CO2の排出を減らすことの「環境価値」を強調されます。しかし、現行の法令に違反しなければ、何をしてもいいのでしょうか。CO2を減らすことだけを「環境価値」といってもよいのでしょうか。開発を通じて自然を壊し、地域の生態系や生活文化に悪影響を与えかねない事業を、「エコ」と呼んで憚らない、私たちの社会の問題を感じています。
・もっとも重要な問題は、今回の太陽光発電事業構想が実行されるならば、金額に換算されない、取り返しのつかない損失が発生し、これまで守り育てられてきた地域の環境が変質してしまうリスクがあることです。事業を進める企業側が現在提出している計画には、この金額に換算されない、絶対的損失発生のリスクが考慮されていないことが、最大の問題です。
■ 活動内容の詳細
・太陽光発電(メガソーラー)に関する勉強会
・署名活動、地域まわり、SNSでの発信などの広報活動
・定期的な「つなぐ会」の会合
・その他
■エールの使用法
・署名用紙やチラシ、「つなぐ会」会合の資料の印刷費
・その他活動費や雑費
にあてさせて頂きます。皆様のお気持ちに心より感謝いたします。
■ 団体(代表)プロフィール
智頭の暮らしと風景をつなぐ会
代表:石田 創
智頭町出身。Uターンしてレストランを開業。
現在、店の目の前が太陽光発電の建設予定地となっていることから、有志の会の代表として活動している。
■ SNS
Facebook: 智頭の暮らしと風景をつなぐ会
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