ドゥロン絵里子
熊を全部殺してしまえば安全になる、というのは短期的な考えで、
実は 長期的には人間にとって危険が増えることが分かっています。
熊は、
種子を運び森を再生させる
鹿や猪の増えすぎを抑える
という重要な役割を持っています。
熊がいなくなると、鹿が爆発的に増えて森が食い荒らされ、
山が崩れやすくなり、洪水や土砂災害も増えます。
つまり、森が壊れると 最終的に一番困るのは人間です。
さらに、大量駆除をしても被害は減らず、
むしろ若い熊や親を失った子熊が里に出てきて
出没が増えることが研究で分かっています。
だからこそ、
本当に危険な個体だけを最小限に駆除し、
その他は自然へ戻す対策を優先することが、
熊にも人間にもいちばん安全で現実的なやり方だと思う